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2019年度(第3弾)比内地鶏応援隊産地訪問レポート

2020年02月4日

 

カイハウスクラブに登録のカリナリー・アーティスト(教室主宰者)が比内地鶏の故郷「秋田県大館市」を訪れ、比内地鶏の飼育環境や地元の食文化について学んできました。

比内地鶏セミナーからスタート

2019年で、3度目の比内地鶏について「学び、伝える」という企画も、セミナーからのスタート。一般的には、知名度の高い比内地鶏ですが、まだ(消費者として知っておくべき)知られていない事がたくさんあります。
・地鶏(じどり)は、JAS規格で定義されている。
・食用にしているのは比内地鶏(じどり)。比内鶏(ひないどり)は天然記念物
・では、比内地鶏と比内鶏の違いとは?
・飼育期間は、ブロイラー3倍以上の約150日前後。(国内流通鶏肉の約9割はブロイラー)
・市場に流通するのは雌の比内地鶏。


-比内地鶏の研究、種の保存に携わってきた農業試験場の技術担当者からの貴重なプレゼン

セミナーでは、秋田県の畜産振興課比内地鶏担当者をお迎えし、お話頂きました。比内地鶏生産者の高齢化の現状など、普段はなかなか知りえない情報などもいただき、消費者の購買で支えていかなくてはという認識にも。2時間半のセミナー後半は、比内地鶏とブロイラーの食べ比べをし、いかに比内地鶏が独特の旨味の強いものかという事を再認識。また、全国のラーメン店から絶大な人気を誇る比内地鶏のガラスープもテイスティング。透きとおった旨味たっぷりのスープで考えられるレシピのアイディアも湧きました。

比内地鶏の故郷、秋田県大館市へ


セミナーから約1ヶ月半後。セミナー参加者から選抜された6名のカイハウスクラブのカリナリー・アーティスト(教室主宰者)が、比内地鶏の故郷である秋田県大館市(秋田県の北部)へ訪問しました。生産の現場で、さらに比内地鶏について深く学ぶことが目的です。

飼育の現場にて生産者の方から、直接お話を聞かせて頂く、非常に貴重な機会となりました。


素雛供給施設見学

素雛は、「もとびな」と読みます。農家さんは、ここから比内地鶏の素雛を供給され、各自の飼育施設で約150日かけて育てます。飼育後、JAや民間の比内地鶏買取業者に出荷します。比内地鶏は、県(種の維持管理)→JA(素雛生産)→農家(比内地鶏の飼育)という連携で地域の産業として成立しています。


-施設内に病原菌などを持ち込まない様に防護服着用。


-比内鶏の雄1に対し、ロードアイランドレッドの雌10の環境での交配により、比内地鶏が生まれる。


-比内鶏(雄)とロードアイランドレッド(雌)の卵=比内地鶏。


-孵化した比内地鶏の雛。これが各飼育農家に供給される。

さらに、比内地鶏の出荷処理場などを訪問し、比内地鶏の繁殖、飼育、そして出荷などの現地でしか見れない場所を見学し、生産者からの生の声を聞くことができました。

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